まず、このTW200は他メーカーにはない
異色のアドベンチャーオフロードモデルとして1987年4月に販売を開始した。
最大の特徴は「バルーンタイヤ」と呼ばれる極太のリアタイヤが特徴である。
このバルーンタイヤは不整地路や悪路、雪上などの場において
絶大なトラクションを発揮し場所を選ばない高い走破性を実現した。
しかし、この太いタイヤはアスファルト面では逆にクセがあるハンドリングになってしまい、
なんとも乗りにくい車両となってしまった
200cc空冷SOHC2バルブ単気筒エンジンは
16psと敢えて中低速重視に設定されたセッティングされたキャブレターが組み合わされている
後に冒険家の風間深志による、北極点到達チャレンジのベースマシンにも選ばれているのは有名なことである。
書籍
地平線の旅 〜バイクでやったぜ北極点〜 著者 風間 深志
それにしてもここまで遊び心のある、アドベンチャーオフロードモデルの
ジャンルを確立させたヤマハ開発チームには脱帽である
しかし、困ったことに全く売れず10年くらいは不人気車の定番となってしまう
そんな中、1996年ドラマ「ビューティフルライフ」が切欠で爆発的人気車種になり、
後に3年連続登録車種No.1に輝いた
カスタムの定番はなんて言ってもスカチューン、バッテリーレスで
必要ないものはみんな取っ払うカスタムが流行した
ノーマル社より改造車の方が多い車種だと言うのは有名だと思う(たぶん・・・
最近では、新しい排ガス規制(2009年)に対応できないらしく、絶版になると言う噂もある
それにしても、これほど開発チームの意図とは全く逆の方向性に行ってしまったバイクも珍しいと思う
手軽な林道マシンとして仕上げようと思う僕の構想もアドベンチャートレールと言うジャンルにおいては
半分正解、半分間違った認識なのかも知れないが、
自分なりに方向性を見出したいと思う
HP カタログ スペック
メーカー | ヤマハ |
車種名 | TW200 |
登録形式 | 4CS6 |
型式/形式 | 2JL |
総排気量 | 196cc |
エンジン型式 | 2JL |
原動機種類 | 空冷4サイクルSOHC2バルブ |
気筒数配列 | 単気筒 |
圧縮比 | 9.5/1 |
内径(ボア) | 66.9 mm |
行程(ストローク) | 55.7 mm |
燃料供給方式 | キャブレター |
キャブレター形式 | Y24P |
点火方式 | C.D.I |
潤滑方式 | 強制圧送ウエットサンプ |
始動方式 | セル・キック併用式 |
エンジンオイル容量 | 1.3 L |
燃料タンク容量 | 7.0 L |
乾燥重量 | 118kg |
装備重量 | 126kg |
最高出力 | 16PS/7,500 r/min
11.8kW/7,500 r/min |
最大トルク | 1.6kgf・m/6,000 r/min
15.7N・m/6,000 r/min |
最高速度 | 120km/hくらい |
燃費 | 49.0 km/L ( 60 km走行時 |
最小回転半径 | 1.9 m |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング |
変速機形式 | 常時噛合式前進5段リターン |
1次減速比/2次減速比 | 3.318/3.214 |
変速比 1速 | 2.833 |
変速比 2速 | 1.789 |
変速比 3速 | 1.318 |
変速比 4速 | 1.040 |
変速比 5速 | 0.821 |
1次減速比 | 3.318 |
2次減速比 | 3.214 |
バッテリー種類 | 12V7AH/GM7CZ-3D |
ヘッドライト | 35/36.5W(35/35W)ハロゲン |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
全長 | 2090 mm |
全幅 | 820 mm |
全高 | 1110 mm |
軸間距離 | 1330 mm |
最低地上高 | 250mm |
シート高 | 790 mm |
キャスター | 26 度 / 05 分 |
トレール | 96mm |
懸架方式(前) | テレスコピック |
懸架方式(後) | スイングアーム |
タイヤサイズ(前) | 130/80-18 66P |
タイヤサイズ(後) | 180/80-14 M/C 78P(チューブタイプ) |
ブレーキ(前) | ドラム(リーディング トレーリング) |
ブレーキ(後) | ドラム(リーディング トレーリング) |
価格 | 299,000 円(東京地区) |