第64話 エンジン 腰下バラシ |
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作業日 2010/10/02 |
前回、分解したセローのシリンダーです
今回分解した目的は、このシリンダーをTW200腰下に組み込む為です
早速、TW200の腰下に当てて見ると・・・
あれ・・・・???
嵌らないぞ!?
同様やら、スリーブの外径が違うようです(泣)
てっきり、メーカーコスト削減で、同じスリーブ流用だろうと思い込んで作業してましたのが
どうやら、それは間違いでした(泣)
そうすると、このシリンダーを使用する為には
クランクケース側のスリーブ導入口の拡張加工が必要です・・・
拡張するためには、クランクケース内への切り子が入らない為にする養生が必要になります・・・
ん〜・・・自信ないな〜
さらに、TW200のベースエンジンはヤフオクで実働未確認で落札した不安なエンジンです
その手のエンジンは昔、モトコンポで、痛い目見てるのでこのまま使うのは正直不安が残ってました
そこで、勉強がてら、OHも兼ねて腰下もバラしてみようかと思います
今回も、作業を覚える意味合いも含めて、手順を書いておきました
1.スタータークラッチ、フライホイールの取外
※と言っても、フライホイールはもともと付いてなかったので、省きます
まずは、アイドラギア2を外します
ウッドラフキーが邪魔で、外せません
ウッドラフキーを外す必要があります
貫通ドライバーでハンマーでチョンチョンと軽く叩くと簡単に取れます
細かいパーツなので、無くさないようにしないとですね^^;
2.ストッパーガイドとカムチェーンの取外
今のうちに上記二つを外しておきましょう
緑の○のボルトを外すと取れます
3.クラッチカバー、エレメントカバー、セルモーター取外
クラッチカバーを外す前に、セルモーターとエレメントカバーを外しましょう
緑○は、クラッチカバー用のボルト
赤○はエレメントカバー用のボルト
水色○はセルモーター用のボルト
セルモーターはボルト取外後、ゴムハンマーで軽く叩いて上げると、ポコッて取れます
エレメントカバーのキャップボルト部分は舐めないように気をつけます
エレメントカバー取外後はエレメント本体を取り外します
中身を見たら、かなりの鉄粉が・・・
ひょっとして、このエンジンは新車時から、フィルター交換してないのかも(汗
次は、クラッチカバーを取り外します
取外しの際は、←の溝に−ドライバを突っ込んで、コジッてあげると、ガポって取れます
間違っても、合面部分に−ドライバを突っ込んでコジッテはダメですよ!!
凹んで、オイル漏れの原因になります
アルミなんで弱いですね
4.クラッチユニットの取外し
緑○のクラッチスプリング用のネジを外します
外す際は、対角線上の交互に緩めて外していきます
プレッシャープレート、クラッチ盤、フリクションプレートを取り外します
緑○の部分を回すと、プレッシャープレートが押し出されます
プレッシャープレート取外し後は、
・フリクションプレート
・クラッチプレート
・フリクションプレート2
・クラッチボススプリング
・ボール
・プッシュロッドを取り外します
ボールとプッシュロッドは軸の中に入っています
※ボールは小さいので、無くさないように注意です
クラッチボスの取外しです
ナットの回り止めを、叩いて平らにします
貫通ドライバーや、先の細いタガネを使うと簡単に出来ます
平らにしたら、クラッチボスのナットを取り外します
クラッチボス本体はクランクを固定しても、回ってしまうので
ユニバーサルホルダーを使って、固定しナットを回します
クラッチボス本体は、シャフトにちょっと固く固定されてるので、
ユニバーサルホルダーをガッチリ固定して
持ち手を作り、一気に引き抜きます
持ち手無しだと、力が入らないので、苦労します
いえ・・・苦労して諦めました(笑
あんまり、強く固定しすぎると、クラッチボスのスライド部分が
段付きしてしまうので、程ほどに・・・
次は、クラッチハウジングの取外し
真ん中のワッシャーだけ外して
普通にガクってカンジで外れました
良かった〜
5.プライマリドライブギヤとバランスウェイトギヤの取外し
2つのギヤを取り外します
ギアは、回り止めがあるので、同じように叩いて平らにします
ナットは、ギヤとギヤの間にウエスや鉛を挟むと固定できます
僕は、コンロッドにウエスを詰め込んでたので、固定できました
ちなみに、割とナットは硬く閉めこんであるので、スピナーがあると良いと思います
2つのギアの軸には、ストレートキーありますが、
コレは、手で外せます
この時点では、ドライブギヤはまだ外せません
6.キックギヤの取外し
トーションスプリングを外します
トーションスプリングはドライバーなどに引っ掛ければ、簡単に取れます
トーショションスプリングを外すと、キックギヤはスポって抜けます
次はキックアイドルギヤを外します
コレはCリングで固定されていますので、若干厄介です
Cリング外しなどの工具を使うと、スムーズに作業が進むと思います
無くても外せますが・・・私は慣れるまで時間掛かりました
今は、楽して工具使ってます♪
Cリングを外せば、キックアイドルギヤはスポって外れます
7.オイルポンプとドライブギアの取外し
オイルポンプは、ギヤとポンプ本体を一緒に外します
外すときは、緑○のプラスネジ3本を外して、本体を取り外します
青○のネジが隠れて居ますが、コレはオイルポンプ本体をバラす時に外すネジなので
今回は外さなくても大丈夫です
これで、オイルポンプを外すと、ドライブギアが外せます
このシャフトのはストレートキーがはまってます
バランスウェイトのシャフト同じように手で簡単に外せます
無くさないように注意しましょう
8.シフトシャフト、セグメントの取外しの取外し
シフトシャフトを外します
そのまま、引っ張っても外せません
アームを引いて、シャフトを引っ張ると呆気なく外れます
次はセグメントの取外しです
セグメントは、TX(トルクス)ネジで止まってます
なぜ、ここだけ????
不思議ですね
ネジロックが塗布されてるせいか、結構硬いです
舐めないように注意ですね
取り外した、セグメントです
一応、回り止めのダウエルピンがスポスポ落ちるので、無くさないように注意です
9.クランクケース分割
これで、クランクケースの分割が可能になります
分割するには、緑○のネジを取り外します
分割の際には、分割用の溝にマイナスドライバなど使って、コジッテあげれば分割できます
クランクケースは必ず、クランクケース左から外してください
ジェネレータカバーがあった方です
今回は何故か、上手く外せず、右側から外れてしまいましたので、部品・・・
大丈夫かな・・・^^;
そんなこんなで、ケースの分割完了です
外した部品は、灯油に付けて、汚れを落としておきます
今回はここでタイムアップ
次回はボーリングに挑戦です
果たして上手くいくやら・・・